テキスト



バンダイ 1/60 ARX-7 アーバレスト
keita

「フルメタル・パニック!」よりARX-7 アーバレストです。
今回はバンダイの最新キット、更にはⅣ版の最新デザインでデザイナーの海老川さんの監修と言う
まさに「組んだだけでカッコイイ」すばらしいキットです。

かなり出来がいいので、下手に延長工作等をすると「改造をするために改造」になり兼ねないので、キットを完全肯定しつつ前作(HJ2018年3月号掲載)M9同様
「僕ならこうする。前作のM9基準のアーバレストがⅣ版でこうなった!」みたいなイメージでディティールアップを中止として各部改修をしてみました。

基本的にはエッジ調整を含めた表面処理により、アウトラインをよりシャープ化
C面の削除、追加、丸いエッジのC面化、スジボリの彫り直し等、地味な作業ですが確実に効いてくる作業を全身に行っています。
それらを行った上で、各部の改修をします。

頭部はツインアイ部分を削り落としてプラ板で新造。少し鋭い目つきに変更しました。
チェーンガン部分はハイキューパーツのS1.3mm ショート EZガンマズルに変更

前から見たときに末広がりのイメージになるように、肩をハの字に改修 これにより肩の位置も自然にあがり、若干腕を短く見せ、足を長く見せています。(視覚の錯覚利用)
股間中心部アーマーの下側をプラ板で若干延長。(これらの部分は前作のM9意識)
腰アーマーの下側がなにもないので、ピルダーズパーツの手の甲、センサーパーツを使ってディティールアップ。

両肩のフィンを削ってシャープ化した後にエッチングフィンを接着。

マニピュレーターをホビーベースの関節技極め手ベースでフル可動化 甲の部分はプラ板で改修 マニピュレーターはかなり印象を変えるのでおすすめです。
保持力アップのためにハイキューパーツのマグネットセッターを右手内側につけています。

頭頂部、胸部サイド、肩、肘、前後腰アーマー、脹脛、ソール後部にオリジナル解釈でセンサーを意識したパーツをつけています。
ワンオフの金属パイプパーツにタミヤのクラフトボンドでレンズ部分を作り、そこにハイキューパーツの円形メタリックシール(レッド)を貼り付けています。
さらに、全作M9同様のオーロラブルーのセンサー意識のディティールを追加。

肩、背中、サイドアーマーにマイナスディティールのエッチングパーツをイエロー塗装してディティールを再現しています。


武器は基本ストレートですが、マニピュレーターに合わせて、ライフル二種にはネオジム磁石を。(短剣位は持てます)

ラムダ・ドライバ起動時のフィンはシルバーベースで偏光パール塗装することで雰囲気を変えています。

詳しくは各部説明をご覧下さい!


塗装レシピ

白=フィニッシャーズ スーパーシェルホワイト
ブルー=ガイアノーツ マイザーダークブルー+フィニッシャーズファンデーションホワイト
濃ブルー=ガイアノーツ マイザーダークブルー
黄=フィニッシャーズディープイエロー+ピュアレッド
メカ色=ガイアノーツ メカサフヘビー、ガイアノーツ ガンメタリック、スジボリ堂 グラファイトベースメジウム
トップコート フィニッシャーズ オートクリア>クレオス スーパースムースクリアつや消し











ノーマルと作例(塗装前)比較 基本的構成はキットのまま 各部のシャープ化やディティールをくっきりさせる事でより解像度を上げるようにしている。
肩をハの字にすることで、上半身が小さく、肩が上がり、腕が短く、足が長く見える目の錯覚を利用したバランス変更改修。











面処理によるエッジ等のシャープ化 細かいパーツ一つ一つを丁寧に行うことで パーツ形状の微調整を行います
この積み重ねが完成度に大きく影響します。(大変手間と時間がかかる作業です)



アンクルサポートアーマー削りだけでは対応出来ない面もあります
この場合、下部に折れ面があるので、WAVEの三角棒を貼り付け、その後面を削り出します。(画像は1ミリ三角棒)




胸部両脇 肩部分のハの字改修
前後のスイングと腕全体を支えるため、強度が必要です。先に1ミリのピンバイスで穴をあけ、そこに1ミリ真鍮線をいれます。
その後、下からノコを入れ上面のプラを曲げるイメージ(支店を上にすることで干渉しません)で隙間に0.3mmプラ板をはさみます。
最終的に旬着パテで真鍮線ごと固めます。



ホビーベース関節技極め手
このサイズでフル可動する極め手に変更しました。甲のディティールを一旦削り込んでから、プラ板で行いました。




保持力アップのためにライフルにネオジム磁石を仕込んでいます。手のひらにはハイキューパーツのマグネットセッター。
グリップ形状にあわせて、極め手内側にもフィッティングを行いました。



ツインアイを0.3mmプラ板を使って新造 貼り付けてから削って薄さを微調整します。
かなり小さいのですが、アートナイフで押し切りする感じで制作しています。





胴体腰下側
キットはすっかり抜けており、下から覗いた時にガラ空きなので、バンダイのビルダーズパーツの手の甲、センサーパーツを使って
プレームっぽく仕上げてみました。



各マイナスモールドはエッチングパーツを使って精度アップ。
腰サイドは簡略化されてるので(武装がつく)奥に設置。
背中は中にマイナスがあるので二重構造っぽく、縦にしています。




完成後との比較。
頭頂部のセンサー、チェーンガンの金属マズル、肩のモールド(淵の角度も調整)各部のエッジ、肩のフィン、等々細かなディティールアップをしている。

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本体の各部にアクセントとして「センサーディティール」を配置
ワンオフ制作のアポジモーターパーツ(1.5mmで先端が2mm)の穴をタミヤのクラフトボンドでレンズ化(土台)
そこに最近発売されたハイキューパーツの円形メタリックシール:レッドを貼り付けてキラッと光るアクセントに。
また、オーロラブルーのペット素材を細切りにしたセンサーディティールの前作M9からの継承として貼り付けた。



武装 基本的にキットのまま。各部を塗り分けとシャープ化 エッチングパーツと円形メタリックシールでアクセントを入れている。