バンダイスピリッツ
MG 1/100 V2アサルトバスターガンダム Ver.Ka

keita


遂に発売となりましたMG 1/100 V2アサルトバスターガンダム Ver.Ka

クリアランスがきつくタイトなキットなので、なかなか塗装後に変形、合体、アサルト、バスターパーツの着脱は難しいのですが
今回はすべてを活かして製作しています。

MGV2自体、完成されたキットです
今回もいつもの「keitaならこうする」という事で
より自分好みになるように一部調整しつつ、キットの良さを引き出す基本工作、追加工作を行って製作しました。

頭部

基本構成はキットのままですが、各部のスジボリやディティールを彫りなおしてより解像度が上がるように調整しています
アンテナはかなり細いのですができる限り削り込んでシャープ化。

胴体

変形、合体を生かしたまま、どうしてもデザイン上「厚ぼったく、大きく見える胸部、短く見える脇腹」を解消すべく
各部の位置関係をスジボリ、彫刻、塗装によりタイトにみせる「錯覚」を利用した改修をしています。
ミノフスキードライブの上部内側にクアトロポルテSMCエッチングパーツを利用し、より精密なディティールを再現してみました。
詳しくは途中説明画像を交えて御覧ください

腕部

基本構成はそのまま、各部の面調整を行い、マニピュレーターをイエローサブマリンの関節技極め手に変更フル可動指に。
大きさ的に1/144がバッチリですが、甲の厚みが足りないのでプラバン等で厚みを増し、かつ形状を好みに変更しています。
塗装はあえて甲と自作の親指カバーを白とすることでイメージをかえています。
武器にネオジム磁石を仕込み、マニピュレーター内側にハイキューパーツのマグネットセッターを張り込んで保持力を上げています。


腰回り、脚部

こちらも基本的にはキット公定で面出しとエッジを多少変化させています。
股間軸がAB用の強化パーツに置き換えられているので、より足を開いた状態に出来ます
それによる設置性が犠牲になるので、足首の延長とクリアランスを調整し、設置性向上と見た目の足長感をだしています。

武装

ライフルはサイト回りをホワイト塗装、グレネードをガンメタ塗装で本体の色数を増やしています。
ビームサーベル系は先端を削り込み、蛍光ピンク~ルビーレッドで塗装


アサルトバスター装備

これらは最新パーツとして今回新規金型で製作されており、かなり格好よいので、基本キットのまま本体と同じく面出し等で丁寧に製作しています。
肩のパーツが装着時に内部干渉するので、内側を一部削ったりと各部の調整は行っています
また、VSBRの肉抜きもエネルギー発生装置にしては薄く感じるので、前部は埋めています。
一部、マスキングによる塗り分けで、色数をキットより増やしています。
シールドの赤パーツは透明パーツなので、あえて透明を生かし、裏側にメッキシルバー、表面からクリアーレッド塗装して変化をつけてみました。
股間と膝の増加装甲のセンサーも同じくメッキシルバーで裏から塗装、表から蛍光ブルーグリーンで塗装しています。
今回光の翼も青、ピンクの二種製作
表面を軽く放射線状にペーパー掛けした後、ピンクには蛍光ピンク~ルビーレッド
青にはターコイズグリーンを塗装して光の当たり具合で表面がパール反射するようにしてみました。

塗装レシピ
白=フィニッシャーズ スーパーシェルホワイト
青=フィニッシャーズラベンダー
赤=フィニッシャーズリッチレッド+ファンデーションホワイト
黄=フィニッシャーズディープイエロー+ピュアレッド
金=ガイアノーツ スターブライトゴールド
光の翼、サーベル クレオス XC03ルビーゴールド XC07ターコイズグリーン
メカ色=ガイアノーツ メカサフスーパーヘビー 自作グレー スジボリ堂 グラファイトベースメジウム 
アーマー裏、スミ入れ エアブラシにてエナメルつや消しダークグレーで塗装
トップコート フィニッシャーズ オートクリア>クレオス スーパースムースクリアつや消し

今回はあえてデカールは使用していません
本体がプレーンなようでかなりのハイディティールなのと、Ver.kaデカールを貼るとそちらに目が行ってしまい、どうも同じに見えてしまうと言う理由等もふくみ
あえて本体のアウトラインと塗装で勝負しています。








今回、アサルトバスターのキット、及び拡張キットでは、一部パーツが差し替えられています。説明書を確認の上、V2本体の使わないパーツに印を付ける方が作りやすいかと思います!


バスターパーツ接続アームの肉抜き穴を、UVパテで埋めた



VSBRの裏側のトラス部分 ここも肉抜きをUVパテで埋めた。


UVパテは スジボリ堂のロックレーザー328 切削性もよく、UVならではの硬化時間の短さは作業の時短にも繋がります。

より足を開いた状態での設置性とスラっと見せるために足首フレームを延長しています
真鍮製を入れて補強しつつ、プラバンで2ミリシャフトを延長し、ポリボールの位置を下げるために、アルミの2ミリ厚のシムを挟んでいます。
このシムはラジコンのパーツを利用しています。




塗り分けする部分やハッキリさせたい部分などはBMCタガネ等でスジボリしています 
これによりキッチリとした色分けやスミイレが綺麗にはいってくれます。(全パーツにやると煩くなったりもするので、バランスを考えてやると良いでしょう)



マニピュレーターは 関節技極め手1/144を採用 1/100でも小さめのV2なので、サイズ的にはバッチリ
甲パーツをプラバンで形状変更し、 自作の親指付け根カバー
を装着することで、より見た目が良くなるように改造しています。




胸部のV型パーツ 微妙ですが、削り込みで少しでもタイトに見せるようにしています。


脇腹前面上部のパーツ 下側を彫刻でフレームモールドを製作。



更に胸部のダクト上、青パーツにスジボリを追加し、脇の下の装甲をフレームに見立てて彫刻しています。



頭部はアンテナのシャープ化、スジボリの彫り直し、ダクト部分の彫刻などを行い、シャープ化






背中のミノフスキードライブ部分上側は結構あっさりしているので、クアトロポルテのSMCエッチング スリットディティール を張り付けてみました
フレームカラーで塗装後、エッチング部分は剥がしてモールドを際立たせています。


エアブラシによるスミイレ、裏面等のグレーアウト等「エナメルカラーのブラシ吹き」を各所で行っています。その中のテクニックの一つ
拭き取りにより「塗装でプラの厚みを薄く見せる」方法を利用した例です。
一旦裏側をブラシで全体に塗装し、エナメル溶剤で丁寧に「厚みに見せたい部分だけ」を拭き取ります。
これで実際よりもプラ厚を薄く見せる「錯覚」をおこせます。今回のやり方では、実際1ミリほどある厚みが0.4ミリほどに見えると思います。(画像参照)
色々応用できますので、挑戦してみてください!




ノーマルと塗装完成後のV2比較画像。
胸部のV型のパーツの削り込み、ダクト上面の青部分のスジボリ、胸部前面上側パーツのフレームディティール
これらは実は上半身が大きく見えるデザインを実際は変わってないのにタイトに見せる「錯覚」を起こすための加工です。
更に塗装でエリ部分とダクトをオレンジイエローにすることで、V型の部分より内側にエリの存在を再認識させ、首周りをスッキリと
ダクト上面に行ったスジボリから下をホワイト、彫刻したフレームディティール、脇の下のフレームディティールをグレーで塗装することで
実際よりも細く、かつダクト位置が上に見えるようにしています これで実際はかわらないのに、同がのび、胸部がタイトに見えると思いますがいかがでしょうか。
また、アンテナと胸部からミノフスキードライブまでの金色は「V2」を意識して、あえてエリ、胸部ダクトのオレンジイエローと色を変化させています。
ゴールドはアサルトバスターパーツと共通にすることで、AB時にも統一感が出るようにしています。